Ici et ailleurs カメルーン滞在記🇨🇲

2018年6月から2年間、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、母子保健分野でのボランティア活動に従事します。

協力隊を終えて

日本に帰国してから、あっという間に4か月が経とうとしています。 ボロボロの車にデコボコの道路、電気も水も十分に供給されず、エアコンもなく手洗いで洗濯をしていた日々が嘘のようです。 けれど、カメルーンでの日々があったからこそ、少しは足るを知る…

活動終了(24か月経過)

6月24日にオンライン最終報告会を終え、6月26日をもって協力隊の活動を終えました。 以下に活動のまとめを書きます。 まず、現地調査&家庭訪問では、調査マップの作成と約75世帯の家庭訪問を行いました。 家庭訪問は、活動への協力者を探すことから…

一時帰国

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、4月の初めに一時帰国しました。 派遣国によっては医療体制が整っていないところもあり、協力隊員の感染防止や安全のため、世界中に派遣されている全隊員に一時帰国の指示が出ました。 カメルーンでは3月の…

ピジン、クレオール、カムフラングレ

カメルーンでは、公用語のフランス語と英語、その他にそれぞれの民族語が通用しています。 さらに、これらの言語に加えて、PidginEnglish(ピジンイングリッシュ)ということばも人々の間で広く使われています。 今回はこのカメルーンピジンについて紹介しま…

セーファーフランの呪縛

カメルーンでは、CFA(セーファー)フランという通貨が使われています。 通貨の価値は日本円の5分の1程度で、物価も安いです。 日々の買い物では、汚くてボロボロの紙幣と、小銭不足が悩みの種。 人々の買い物は市場を中心に行われるため、お金が汚れます…

壁画制作

2月20日と25日の二度にわたって、診療所の壁画を制作しました。 この活動のきっかけは、現地での家庭訪問を通して、多くの住民がこの診療所の存在を知らず、都市部の病院を利用していることが分かったからです。 一部の病院に過度に人が集まれば、病院…

活動まとめ(18か月経過)

新年が明けてすっかり時間が経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。 年末年始は同期と一緒に年越しをして、新年は隊員総会などもあって、いろいろイベントがあり楽しい時間を過ごしましたが、やっと落ち着いてきたところです。 10月から…

世界エイズデー

12月1日の世界エイズデーに合わせて、中高生に向けて啓発活動を実施しました。 2018年のUNAIDSの統計結果によると、世界でHIVと共に生きている人は3790万人、そのうち抗レトロウイルス療法を受けている人は2330万人で、新規のHIV感染者は17…

活動まとめ(15か月経過)

今まではカメルーンに来てからの時間を数えていましたが、いつの間にか帰国までの時間を数えるようになりました。 この3か月は、母子健康手帳で進展があり、啓発活動の方向性も定まって、新たな取り組みはありませんが、活動の内容を改善することができまし…

1年の振り返り

ちょうど昨年の今頃は任地に配属されて、カメルーンでの新しい生活に、少し緊張はしながらも大きな期待を抱いていたのを思い出します。 この1年を振り返ると、幸運なことに大きな困難やトラブルもなく、楽しく順調に活動ができたと思います。 仕事では、真…

活動まとめ(12か月経過)

カメルーンに来てから1年が経過し、いよいよ残りの活動期間もあと1年となりました。 ここ3か月は今までの活動を継続して、母子健康手帳の使用状況の調査、啓発活動、家庭訪問を実施。 活動のまとめとこれからについて書きます。 母子健康手帳 母子手帳を…

カメルーン料理

カメルーンの料理は、熱帯性地域の豊かな食材を使った特色ある料理から、シンプルでなじみやすい料理まで様々な種類があります。 カメルーン料理は、炭水化物と肉や魚、野菜などをセットにして食べるのが一般的。 炭水化物に関しては、キャッサバやヤマイモ…

フランス語への誘い

フランス語はややこしい。名詞に男性名詞と女性名詞があったり、動詞が活用したり、発音が難しかったり。 特に発音は日本語とは仕組みが違うので一朝一夕には上達せず、聞き間違えられることもしばしば。 一つ覚えては一つ忘れての繰り返しで、なかなか上達…

カメルーンのことば

カメルーンの公用語はフランス語と英語。それに加えて、それぞれの民族語があります。 北西州と南西州を除く8州がフランス語圏で、240以上の民族が暮らしていることから、日常では共通のことばとしてフランス語を使用する割合は高い。 15歳以上の識字…

活動まとめ(9か月経過)

カメルーンに来てから9か月が経ちました。 3月の半ばに驟雨が、部屋の中にまで泥水が入ってくるほど激しく降り、11月頃から続いていた長い大乾季に終わりを告げました。 乾季が過ぎても相変わらずエデアは暑いですが、カメルーンに来てから初めてのマン…

バス

カメルーン国内の移動にはバスを利用します。 鉄道もありますが、1日1往復、発着時間が決まってない、時間がかかるなど不便なことが多いため、交通手段としてはあまり利用されていません。 このバス移動はちょっとした冒険。日本でのように寝ている間に目…

半年の振り返り

カメルーンに来てから早くも半年が過ぎました。 これで活動期間の4分の1を終えたことに。 今のところ、生活にも慣れ、活動も順調で毎日楽しく過ごしています。 この半年を少し振り返ってみます。 生活 最初の頃は面倒だった手洗いの洗濯が最近全然イヤじゃ…

母子健康手帳研修

11月26日(月)に配属先で母子健康手帳研修を実施しました! エデア保健地区では、母子の健康改善を目的として、保健省家族保健局の指導の下、母子手帳の普及を目指しています。 今回の研修は、その活動の第一段階として、医療従事者向けに母子手帳の役…

電気と水

カメルーンでの生活も4か月が過ぎました。 今回は電気と水について書きたいと思います。 カメルーンでは停電も断水も頻繁に起こります。 その時間は2、3時間の場合もあれば、数日続く場合もありさまざま。 電気 電気に関して言えば、停電はそんなに苦には…

世界手洗いの日

10月15日は何の日でしょうか。 そうです、この日は世界手洗いの日です。 同僚と協働して小学校で手洗いの啓発活動を行ってきました! 世界手洗いの日とは 国際衛生年であった2008年に、ユニセフをはじめ、水と衛生問題に取り組む国際機関や大学、企…

活動まとめ (3か月経過)

今日カメルーンは7年に一度の大統領選挙の投票日。在位期間36年、85歳のポール・ビヤ大統領が出馬していて、ほぼ彼の当選で間違いなし。 ここ2週間の選挙キャンペーン期間中は、ポール・ビヤ大統領のポスターやステッカー、さらに腕時計やTシャツ、ア…

活動開始

配属先 配属先はリトラル州サナガ マリティム県エデア市にあるエデア郡保健事務所。 カメルーンには10の州があり、各州に保健省の代表機関が設置されています。 リトラル州には24の地区に保健事務所が設置されていて、その中の一つがこのエデア郡保健事…

任地配属

8月1日に任地に配属されてから、半月が過ぎました。 今回は、任地の様子や生活について紹介します。 任地エデア市 任地はリトラル州サナガ マリティム県にある県庁所在地のエデア市。 カメルーンの沿岸地方にあり、サナガ川沿いに位置しています。 首都ヤ…

カメルーン

カメルーンに到着してからあっという間に1か月が過ぎようとしています。 到着後、最初の10日間くらいは首都ヤウンデにあるボランティア隊員の宿舎に滞在して、安全や健康、活動に関するオリエンテーションを受けたり、現地の受け入れ先の省庁を表敬訪問し…

職種紹介

コミュニティ開発とは? 僕はコミュニティ開発という職種でカメルーンに派遣されています。 コミュニティ開発とは、地域住民が望む生活向上や地域活性化への寄与を目的とし、地域住民とともに、人的資源・地域資源を最大限活用し、地域の開発課題解決のため…

はじめまして

はじめに はじめまして。青年海外協力隊員として、カメルーンに派遣される予定の野地祐輔です。現地で2年間、ボランティア活動に従事します。 約3か月前に30歳になり、30代のスタートを遠いアフリカの地で始めようとしています。長い間、国際協力の仕…