Ici et ailleurs カメルーン滞在記🇨🇲

2018年6月から2年間、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、母子保健分野でのボランティア活動に従事します。

カメルーン

カメルーンに到着してからあっという間に1か月が過ぎようとしています。

 

到着後、最初の10日間くらいは首都ヤウンデにあるボランティア隊員の宿舎に滞在して、安全や健康、活動に関するオリエンテーションを受けたり、現地の受け入れ先の省庁を表敬訪問したりしました。

その後、語学訓練とホームステイが始まり、フランス語を学びながら、現地の文化や慣習について学習。

 

土曜日にホームステイが終わり、いよいよ1週間後には任地のエデア市に配属されます!

 

今回はカメルーンがどんな国なのかを紹介します。

  

基本情報

カメルーンギニア湾に面した中部アフリカに位置しています。西はナイジェリア、東はチャドや中央アフリカなど、六つの国々と国境を接しています。国土は日本の面積の約1.2倍。

f:id:yusukenochi:20180725065607j:plain

 

人口は約2300万人で、240を超える民族の人びとが一緒に暮らしています。平均寿命は58歳。

 

宗教はキリスト教徒が約40%、イスラム教徒が約30%、伝統宗教の信徒が約30%です。公用語はフランス語と英語。

 

経済は原油、鉱物、木材、農作物など一次産業が中心で、主要貿易品目は原油、木材、カカオ、綿花。

 

地政学上、内陸国向けの物流の玄関口として機能し、中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)の主導的役割を担っています。

  

カメルーンの歴史は複雑です。以下簡単にまとめると、

1884年 7月 ドイツ保護領

1922年 7月 ベルサイユ条約による英・仏の委任統治

1960年 1月 仏領カメルーン独立

1961年 2月 英領の南部が西カメルーンとして独立(北部はナイジェリアに合流)

1961年10月 旧仏領と西カメルーンが合併。カメルーン連邦共和国が成立

1972年 5月 連邦制廃止。カメルーン連合共和国に国名変更

1982年12月 ポール・ビヤ大統領就任

1984年 2月 カメルーン共和国に国名変更

 

政治は、ポール・ビヤ大統領が1982年の就任以来36年在位しています。

そして、今年2018年は7年に一度の大統領選挙の年。大統領の85歳という年齢への不安と、英語圏地域の分離独立派の活動の高まりから、大統領選挙の実施が不透明でしたが、先日、今年の10月の大統領選挙の実施とポール・ビヤ大統領の立候補が正式に発表されました。

 

カメルーンはこの民族、文化、宗教、気候や地理などの多様性から「アフリカのミニチュア」と呼ばれています。

 

しかし、多様性がある反面、格差も拡大。

 

保健の分野で言えば、カメルーンの5歳未満児の死亡率は1000人あたり80人。この死亡率は世界の国と地域の19位で、非常に高い数値です。日本の場合は1000人あたり3人(UNICEF,2016)。

 

また、妊産婦の死亡率は出生児10万人あたり596人。日本の場合は10万人あたり5人(UNICEF,2015)。

 

さらに、カメルーンには約56万人のHIV感染者がいます。

 

僕は母子保健の分野で活動するため、こうした状況が少しでも良くなるように力を尽くします! 

 

人びとの暮らし

f:id:yusukenochi:20180725065139j:plain

 

カメルーンの第一印象は、、子供が多い!

 

空港から首都の中心地までの道のりで、森林と赤茶色の土、人々のカラフルな洋服、頭に物をのせている人たち、今まで見たことのない大きさと色のトカゲなど何もかもが新鮮でしたが、特に子供がいたるところにいるのが印象的でした。

 

人柄に関しては、最初は親しげに話しかけてくる人たちばかりだとイメージしていましたが、接してみると控えめだったり、謙虚だったり、おとなしい人たちもたくさんいます。連絡を取り合うのは好きで、よく電話番号を交換しようと言われます。

 

カメルーン人の朝の始まりは早く、屋台などは朝の6時くらいから営業。

公務員の勤務時間は7:30〜15:30です。

 

バーがたくさんあり、カメルーン人は昼夜を問わずビールを飲んでいます。

 

食べ物は本当に美味しい!炭水化物は米のほか、パン、プランテン、キャッサバなどさまざまで、熱帯地帯の新鮮な野菜やフルーツが豊富にあります。

ホームステイ先の家にはマンゴーやアボカド、プランテン(料理用バナナ)の木が植えられていました。

 

また、コーヒーも美味しく、濃くて苦味のある味を楽しめます。

f:id:yusukenochi:20180725063848j:plain

  

カメルーンで人気のスポーツといえばサッカー!子供から大人、男性も女性もサッカーが好き。

 

僕もサッカーが好きなので、ホームステイ期間中はホームステイ先の家族と一緒にW杯を観戦。

植民地支配の歴史からフランスが好きではないため、フランスの優勝には誰もががっかりしていました。。

 

近所のグラウンドに行き、カメルーン人と一緒にサッカーをしました。やっぱり体の強さや身体能力では、日本人との違いを感じましたが、技術では負けません。笑

 

赤茶色の土に石がたくさん混じったでこぼこのグラウンドで、転んだらすぐ皮膚が擦りむけてしまうけど、みんな楽しくサッカーをやっています。

f:id:yusukenochi:20180725065620j:plain

  

カメルーンは大家族が多い。また、家に出入りする人も多い。

一緒に暮らしている親戚であっても、ママと呼んだり兄弟・姉妹と呼び合ったりするので一体誰が本当の家族なのか全然分かりません。笑

 

始まったばかりカメルーン生活。これからもどんどんカメルーンの人たちの暮らしを発見していきたいです!