Ici et ailleurs カメルーン滞在記🇨🇲

2018年6月から2年間、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、母子保健分野でのボランティア活動に従事します。

活動まとめ(18か月経過)

新年が明けてすっかり時間が経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。

 

年末年始は同期と一緒に年越しをして、新年は隊員総会などもあって、いろいろイベントがあり楽しい時間を過ごしましたが、やっと落ち着いてきたところです。

 

10月から12月までの3か月間は、母子健康手帳の理解促進と普及の継続、国際デーを利用した啓発活動に注力したので、以下にまとめます。

 

母子健康手帳

12月で母子手帳の配布開始から1年が経ちました。

 

以下、2019年1月から2019年12月までのエデア保健地区での配布状況です。

 

配布元医療機関数  :26/60機関

医療機関への供給部数:  2109部

売上部数      :  1965部

 

半年前と比べ、新たに三つの医療機関が配布元に加わりました。

 

母子手帳医療機関への供給方法を後払いから前払いに変更したので売上部数­≠母親の購入数ですが、統計上エデア保健地区には年間約4000人の妊婦さんがいて、その約半数に母子手帳が普及する計算になります。

 

母子手帳が母子の健康改善にどれだけ貢献しているかを評価するのは難しいですが、この一年間継続して医療機関が購入し活用してくれていること、病院訪問時に医療従事者が良く評価してくれていることから、現地の人々の大切なツールになっていることを実感します。

また、在庫や売上の管理も問題なくできていて、配属先の同僚をはじめ、エデア保健地区の医療機関の人たちに本当に感謝しています。

 

母子手帳のプロジェクトは、現地だけではなく保健省の取り組みもなければ継続的に成り立たず、いずれは中断してしまう可能性もあります。

残りの任期では中央と地方をつなぐ役割を担い、供給サイクルの強化に向けた取り組みにも注力したいです。

 

啓発活動

世界手洗いの日、世界エイズデー、二つの国際デーに合わせて学校で啓発活動を行いました。

f:id:yusukenochi:20200123222307j:plain

 

世界手洗いの日の啓発活動は、三つの小学校の合計7グループを対象に行いました。この活動は昨年も行い、前回と同様に最初は手洗いの説明のパート、次に実践のパートという構成で実施しました。昨年との違いは英語の学校も活動先に組み込んだことです。

カメルーンの大多数はフランス語で教える学校ですが、英語で教える学校もあります。中等教育では試験などの教育のシステムも異なります。

僕のカウンターパートは英語圏の出身なので、英語の学校での活動のときは、活き活きしていました。

f:id:yusukenochi:20200123222450j:plain

 

世界エイズデーの啓発活動は、中等・高等学校の2校で実施。最初に基礎知識のパート、次にクイズのパートという構成で行いました。

f:id:yusukenochi:20200123222522j:plain

 

ボランティアの本来の目的はカウンターパートと呼ばれる現地のパートナーと一緒に仕事を行うことですが、今までなかなか一緒に活動する機会に恵まれませんでした。

しかし、今回の啓発活動では一緒に取り組むことができ、協力して準備を進めてくれたり、啓発活動当日も一生懸命に楽しんで活動を行ってくれて、本当に良い活動になりました。

f:id:yusukenochi:20200123222413j:plain

 

学校での活動は今回が最後となりますが、現地の子供たちや若い人たちの未来に少しでも役立つ何かを残せられていればいいなと思います。

 

今四半期はこれらの活動に注力していたため、なかなかその他の活動に取り組めませんでした。

今後はもう一度現地を歩いてみていろいろ見てみようと思います。今なら今まで分からなかったり疑問だったりした現地のことも分かるかもしれません。

 

 

年が明けて、同僚から「あと半年で終わりだね」と言われるようになりました。

また、「早くユウスケにカメルーン人の結婚相手を見つけてあげなきゃ。ユウスケがこのまま独身で帰ったら、カメルーン人はホスピタリティがないと思われちゃう!」とも言われました。笑

ホスピタリティの概念がかなり違ってるし、誰もそんなこと思わないから心配しないで。笑

 

こんな愉快な生活もあとほぼ5か月。一日一日を大切に、残りも楽しく活動に励みます!

f:id:yusukenochi:20200123222743j:plain