Ici et ailleurs カメルーン滞在記🇨🇲

2018年6月から2年間、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、母子保健分野でのボランティア活動に従事します。

世界手洗いの日

10月15日は何の日でしょうか。

そうです、この日は世界手洗いの日です。

 

同僚と協働して小学校で手洗いの啓発活動を行ってきました!

 

世界手洗いの日とは 

国際衛生年であった2008年に、ユニセフをはじめ、水と衛生問題に取り組む国際機関や大学、企業などによって、石けんを使った正しい手洗いを世界中で広めるために定められた日。

  

世界では5歳以下の子供が年間で約590万人命を落としています。

 

石けんを使った正しい手洗いは、この死亡原因に含まれている2つの病気—下痢性疾患と肺炎—を予防する最も効果的な予防法の1つで、またお金をかけずに実践できます。

 

石けんを使った正しい手洗いにより、100万人の子供の命を守れると言われています。 

 

活動準備

手洗いの日の1週間前に、配属先の衛生担当の同僚がこの日に小学校でイベントを実施したいと話していて、僕にもなにか手伝わせてほしいとお願いしたことから活動の準備が始まりました。

 

同僚も今年の1月に赴任してきて、学校で行う啓発活動は今回が初めて。

 

まずは学校の責任者との打ち合わせから始まりました。

 

カメルーンの学校は同じ敷地の中にいくつも学校があります。

 

それぞれの学校の校長先生を訪問。活動の趣旨を説明して、活動を了承してもらいました。

 

 今回は2つの場所にある計5校で活動を行うことに決定。

 

 

活動は二つのパートで行う予定。

 

最初は、説明のパート。どうして手を洗う必要があるのか、いつ洗わなければいけないのか、どのように洗わなければいけないのかを説明します。

 

次は、実践のパート。実際に水と石けんを用意して、子供たちに前半のパートで説明したことを実践してもらいます。

 

僕は手洗いのポスターを準備。

 

インターネットではちょうど良いデザインとサイズのポスターがなく、画才を発揮するチャンス。

  

気持ちはピカソ。太く変な方向に曲がった指はわざとです。これぞキュビズム

 

完成したポスターを同僚に見せるとよくできてると褒めてもらいました。

ただし、ポスターに描いたじょうろは北部(イスラム圏)でしか使わないからと教えられました。そんな文化の違いがあるんだ。

 

活動当日

学校での打ち合わせがざっくりしたものだったので、当日はどんな感じになるか心配もありましたが、学校に着くと先生たちが子供たちを整列させて待っていてくれました。バケツと水も用意されてる。感動!

 

同僚がMes amis(友だちたち)と子供に呼びかけて説明を行っている間、僕はポスターを見せて回りました。

 

実践のパートでは子供たちの手洗いをサポート。

 

質問を出すと、答えがわかってもわからなくても、とりあえずみんな挙手。

正解するとブラボーと言ってみんなで手拍子をして褒め、間違えるとブラボーはあげないと宣告し子供がヘコみます。カメルーンスタイル。

 

子供たちがうるさいときには黙らせようとしても無理なので、一斉に同じ言葉を発せさせます。それでもダメなら、最終的に自身の手で自分の口を塞がせます。これもカメルーンスタイル。

 

 

最初のうちはおとなしく整列している子供たちも、だんだん押し合いへし合いでカオス状態になり、先生たちに怒られる場合もありましたが、予定通り5校全てで無事に活動を終了!

 

今回の活動を通して、手洗いのときの細かい点、たとえば手の洗う部位やきれいな水で洗わなければいけないことを子どもたちに伝えることができました。

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今まで活動の対象はママたちだけでしたが、今回の活動で初めて子供たちを対象にして活動ができました。

  

今後の活動の幅を広げるきっかけになればうれしいです。