Ici et ailleurs カメルーン滞在記🇨🇲

2018年6月から2年間、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、母子保健分野でのボランティア活動に従事します。

電気と水

カメルーンでの生活も4か月が過ぎました。

 

今回は電気と水について書きたいと思います。

 

カメルーンでは停電も断水も頻繁に起こります。

その時間は2、3時間の場合もあれば、数日続く場合もありさまざま。

  

電気 

電気に関して言えば、停電はそんなに苦にはなりません。

 

電気が消えても日中なら日の光があります。

夜ならライトを使って最低限のことをし、キンドルで本を読み、あとは就寝。

 

日本のように忙しい社会ではなく、人々も停電に慣れているので、停電があっても社会活動に大きな問題は起こりません。 

 

水の場合は、断水が数日続くと非常に困ります。

 

日常で水を使う場面は、手洗い、トイレ、シャワー、洗濯、炊事など。

 

水が不足して、これらの活動ができなくなると、身体的に不衛生で、精神的にもストレスが溜まります。

 

断水対策として大きなバケツに水を貯めていますが、それでも断水が数日も続けば空っぽに。

そういうときは、近くに水を汲みに行ったり、バイクタクシーにお金を払って水を汲んできてもらいます。

 

僕の場合、1回の水汲みで持ち運びできる水は20リットル。

10リットルの空のペットボトルを両手に持って水汲み。これを運ぶのはなかなか大変です。

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水汲みと子ども

カメルーンでは水汲みは子どもの仕事。

 

学校後、井戸に水を汲みに行く子どもを見かけます。

 

水にも種類があって、生活用水と飲料水があり、エデアでは飲料水にアクセスできる場所はわずか。

 

飲料水を確保するために、家から1km以上もある道のりを歩く子どももいます。

村では、生活用水のアクセスでさえ1km以上ある道のりを歩く場合があります。

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井戸

 

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水汲みをする子ども

 

水の使用量 

カメルーンでは1日にどれくらいの水を使うのでしょうか。

 

職場で聞いたところ、だいたい15〜30リットルという答えでした。

 

僕も断水しているときは節水モードで、洗濯や炊事をせず、飲料水を除いて20リットルくらいの水でやりくりします。

 

 

WHOが定めた、「1人あたり1日に最低限必要な水の量」は50リットル。

 

カメルーンでは多くの人々が最低限の水の量か、それ以下で生活していることが分かります。

 

日本について言えば、1人あたりの1日の水使用量はなんと200〜300リットル。 

いかに多くの水を使用していることか!

 

日本で暮らしているときは、自分の使用している水の量はもちろん、毎日水を汲まなければ生活できない人々の暮らしなんて考えたこともありませんでした。

 蛇口をひねると泥水が出てくるなんて。。

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水道から出る水

 

きれいな水にアクセスできない不衛生な環境では、毎年多くの子どもが下痢などの病気で亡くなっています。

 

こうした病気を防ぐためにも、お金をかけずに、手近でできる手洗いなど予防活動の奨励が大切。

  

 カメルーンでは電気や水が当たり前に使える生活は送れません。

 

日本での生活のありがたみを感じると同時に、今までの自分の生活を省みる機会にもなります。

 

厳しい環境の中でたくましく生きるカメルーン人の姿から多くのことを学んでいます。