カメルーン料理
カメルーンの料理は、熱帯性地域の豊かな食材を使った特色ある料理から、シンプルでなじみやすい料理まで様々な種類があります。
カメルーン料理は、炭水化物と肉や魚、野菜などをセットにして食べるのが一般的。
炭水化物に関しては、キャッサバやヤマイモ、ジャガイモなどの根菜類から、プランテン(料理用バナナ)、米、パンなど。
特に根菜類はそのまま茹でたり揚げたり、粉末に水を加えて餅状にしたり、葉っぱに包んで発酵させたり、食材によって調理法もさまざま。
肉は牛肉や豚肉、鶏肉など、魚は鯖やスズキ、鯉類など日本でなじみのあるものが多く、野菜は日本でなじみのあるものから、カメルーンに生息する植物まで幅広くあります。
今回はいくつかカメルーン料理を紹介します。
Beignets et haricots sautés(ベニエ、アリコ ソテ)
揚げパンとインゲンマメ炒め。軽い朝食や子どものおやつとして食べられます。ベニエは揚げパンタイプとサーターアンダギータイプのものがあり。
Omelette spaghetti(オムレット スパゲティ)
卵にスパゲティや野菜などを混ぜて作るオムレツ。カメルーンの定番料理。シンプルながら美味しい。お店によって味の違いがあり、いろいろ試すうちに好みの店ができます。
カメルーン料理の味つけは、塩コショウなどは使わず、このオムレツスパゲティを含めて、基本的にほとんどマギーブイヨンで調味。お好みでマヨネーズをつける人もいます。
ちなみに、カメルーンの卵黄の色は薄くて白っぽい。
Poisson braisé(ポワソン ブレゼ)
焼き魚。魚まるごと一匹を炭火の網の上で焼く。だいたいよく焼かれる魚はサバで、カメルーン人もサバと認識してますが、実はアジかもしれない疑惑。
焼いた魚に、Bâton de manioc(バトン ドゥ マニョック)と呼ばれるキャッサバを葉に包み発酵させて餅状にしたものを添えて食べます。
写真右上の容器の水は手洗い用で、魚などは手で食べる人が多い。
Piment(ピマン)
唐辛子。カメルーン料理のお供に欠かせないのがこの唐辛子ペースト。磨り潰した唐辛子に油を混ぜたもの。最初はスプーンの先端に付く量でも辛すぎたのが、しばらく食べていくうちにやみつきに。今はスプーンひと匙の量でもいけちゃいます。
Ikok(イコック)
カメルーン、バサ族の郷土料理。民族によって呼び方や味つけが違います。ここバサ族のいるエデアでは、細かく刻んだイコックの葉に、肉もしくは魚、パーム油にピーナッツ、マギーブイヨンなどを混ぜ、蒸したキャッサバを添えて一緒に食べます。塩っ気のある味つけですが、甘い味つけの地方もあったり。
同じイコックの葉を使った料理でも、英語圏の州ではEru(エロ)と呼ばれて、味つけがピリ辛で、一緒に添えられるのがCouscous de tapioca(クスクス ドゥ タピオカ)というタピオカを水で練って餅状にしたものです。
*カメルーンのクスクスはマグレブ地域(アフリカ北西部)のクスクスとは違います。
Mbomgo Tchobi(ンボンゴ チョビ)
これも同じくバサ族の郷土料理。真っ黒いソースは現地の香辛料によるもので、町に沿って流れるサナガ川で取れた魚にこのソースをかけて食べます。
以上、カメルーン料理は食欲をそそりましたか?
他にもまだまだいろんな料理があり、豊富な野菜や果物を旬の季節に楽しんだり、ビールもあり、豊かで充実した食生活を送っています。
しかし、カメルーンの食文化に関してわからないことは、長い時間テマヒマかけて作った料理も、みんな揃って食べることはあんまりなく、それぞれが独りでささっと食べてしまいます。
カメルーンに来てそろそろ1年が経ちますが、まだまだ異文化体験中。