活動まとめ(12か月経過)
カメルーンに来てから1年が経過し、いよいよ残りの活動期間もあと1年となりました。
ここ3か月は今までの活動を継続して、母子健康手帳の使用状況の調査、啓発活動、家庭訪問を実施。
活動のまとめとこれからについて書きます。
母子健康手帳
母子手帳を配布してから半年が経過したので、先日行われたエデア保健地区の各医療機関の代表が集まる会議で、母子手帳の使用状況の報告と半年後評価アンケートを行いました。
2018年12月から2019年5月までのエデア保健地区での配布状況です。
配布元医療機関数 :23/60機関
医療機関への供給部数: 1394部
売上部数 : 844部
昨年11月の研修に参加した、エデア全体の約3分の1の医療機関が配布に協力。
保健事務所が回収した売上金を保健省の口座に振り込み、その分の母子手帳が首都から再供給されるという仕組みです。
統計上、エデアには4000人以上の妊婦さんがいるので全体への普及に向けてはまだまだですが、事務所の同僚や医療機関で働く人たちの協力のおかげで活動は順調に進んでいます。
そして、アンケートを実施。
結果をまとめると、だいたいこんな感じです。
-内容や使いやすさ ◎
-仕事の効率アップ ◯
-ママたちの満足度 ◯
-価格 ◯
内容や使いやすさに関して、健康に関する情報の質や量、絵を多く盛り込んでいること、英語と仏語で記載されていることなどを好評価。ただし、多くの人が病気などを記載する白紙のページが少ないと指摘。
仕事の効率について、負担が増えたという人もわずかにいますが、従来の手帳が白紙に全てを記入していたのと比べて、母子手帳は記載欄などが整えられているので仕事が簡単になったと多くの人が評価しています。
価格について、ほとんどの医療従事者は適当だと評価。僕も従来の手帳と比べても大きな値段の差はなく、また制作のコスト等を考えても妥当かなと思います。しかし、10人くらいのお母さんたちが値段を理由に購入をあきらめています。
こういう人たちがいて、こういう人たちにこそ支援が必要だと思うので、啓発活動や家庭訪問も一生懸命やらなければという気になります。
全体的に母子手帳に対して好評価で、活動も順調に進んでいます。
今後は、首都からの供給がスムーズにいくように調整することや、医療従事者の人たちやお母さんたちが母子手帳を実際に十分に活用しているかを現場で調査し、母子手帳の理解促進に向けた活動に注力していきたいです!
啓発活動
継続して病院での新生児・乳幼児の予防接種の日にお母さんたちに向けて啓発活動を実施。
今まで栄養改善を中心に行ってきましたが、今後はマラリアやHIV感染などに対する病気予防、水やゴミの取り扱いなどに関する衛生分野にも注力していきたいと考えています。
また、いろいろな国際デーなどを活用して、活動の対象者も拡げていきたいです。
地域住民に向けても何かできればと考え、市場の女性団体を見つけて、収入向上や生活改善に向けた取り組みを試みようとしましたが、集まりにしばらく顔を出して、人をまとめるのも取り組みに協力してもらうことも、難しいことがわかって頓挫。
外部の人間が現地の人たちと何かをやるには大きなエネルギーが必要だということを理解しました。
保健事務所での活動に注力して、余力があれば再チャレンジ。
家庭訪問
この3か月はそれほど多くの家庭を訪問できたわけではありませんが、この活動も継続中。
先日は、カメルーンの人たちはゴミを近くの林や川に捨てるのですが、その川の下流で食器を洗っている人を見つけました。
ゴミの問題は、ゴミをその辺に捨てるのが習慣になっているということもありますが、住居周辺の道が整備されていないのでゴミ収集車が来ないなどの問題もあります。
ゴミ処理に対しても何かできればと思います。
地域の診療所を知らないという問題に対しては、身近にできることとして案内板を制作したり、診療所の外観を変えたりしたいなと考え中。加えて、医療サービスの向上に向けた取り組みも行いたいです。
以上、首都での活動の中間報告を終えて、1年が過ぎてこれから何をしようか少し頭の中が空っぽでしたが、こうして文章に書き出してみると、まだまだやらなきゃいけないことがあるということがわかり、頭の中も整理できました。
この1年は何も分からない環境の中で、いろいろ手探りでやってきましたが、これからの1年にはちゃんと地図があり、何をすべきかやるべきことがある程度分かっています。
残りの任期もあっという間に過ぎていくと思うので、最後まで全力疾走でがんばります!
カメルーン料理
カメルーンの料理は、熱帯性地域の豊かな食材を使った特色ある料理から、シンプルでなじみやすい料理まで様々な種類があります。
カメルーン料理は、炭水化物と肉や魚、野菜などをセットにして食べるのが一般的。
炭水化物に関しては、キャッサバやヤマイモ、ジャガイモなどの根菜類から、プランテン(料理用バナナ)、米、パンなど。
特に根菜類はそのまま茹でたり揚げたり、粉末に水を加えて餅状にしたり、葉っぱに包んで発酵させたり、食材によって調理法もさまざま。
肉は牛肉や豚肉、鶏肉など、魚は鯖やスズキ、鯉類など日本でなじみのあるものが多く、野菜は日本でなじみのあるものから、カメルーンに生息する植物まで幅広くあります。
今回はいくつかカメルーン料理を紹介します。
Beignets et haricots sautés(ベニエ、アリコ ソテ)
揚げパンとインゲンマメ炒め。軽い朝食や子どものおやつとして食べられます。ベニエは揚げパンタイプとサーターアンダギータイプのものがあり。
Omelette spaghetti(オムレット スパゲティ)
卵にスパゲティや野菜などを混ぜて作るオムレツ。カメルーンの定番料理。シンプルながら美味しい。お店によって味の違いがあり、いろいろ試すうちに好みの店ができます。
カメルーン料理の味つけは、塩コショウなどは使わず、このオムレツスパゲティを含めて、基本的にほとんどマギーブイヨンで調味。お好みでマヨネーズをつける人もいます。
ちなみに、カメルーンの卵黄の色は薄くて白っぽい。
Poisson braisé(ポワソン ブレゼ)
焼き魚。魚まるごと一匹を炭火の網の上で焼く。だいたいよく焼かれる魚はサバで、カメルーン人もサバと認識してますが、実はアジかもしれない疑惑。
焼いた魚に、Bâton de manioc(バトン ドゥ マニョック)と呼ばれるキャッサバを葉に包み発酵させて餅状にしたものを添えて食べます。
写真右上の容器の水は手洗い用で、魚などは手で食べる人が多い。
Piment(ピマン)
唐辛子。カメルーン料理のお供に欠かせないのがこの唐辛子ペースト。磨り潰した唐辛子に油を混ぜたもの。最初はスプーンの先端に付く量でも辛すぎたのが、しばらく食べていくうちにやみつきに。今はスプーンひと匙の量でもいけちゃいます。
Ikok(イコック)
カメルーン、バサ族の郷土料理。民族によって呼び方や味つけが違います。ここバサ族のいるエデアでは、細かく刻んだイコックの葉に、肉もしくは魚、パーム油にピーナッツ、マギーブイヨンなどを混ぜ、蒸したキャッサバを添えて一緒に食べます。塩っ気のある味つけですが、甘い味つけの地方もあったり。
同じイコックの葉を使った料理でも、英語圏の州ではEru(エロ)と呼ばれて、味つけがピリ辛で、一緒に添えられるのがCouscous de tapioca(クスクス ドゥ タピオカ)というタピオカを水で練って餅状にしたものです。
*カメルーンのクスクスはマグレブ地域(アフリカ北西部)のクスクスとは違います。
Mbomgo Tchobi(ンボンゴ チョビ)
これも同じくバサ族の郷土料理。真っ黒いソースは現地の香辛料によるもので、町に沿って流れるサナガ川で取れた魚にこのソースをかけて食べます。
以上、カメルーン料理は食欲をそそりましたか?
他にもまだまだいろんな料理があり、豊富な野菜や果物を旬の季節に楽しんだり、ビールもあり、豊かで充実した食生活を送っています。
しかし、カメルーンの食文化に関してわからないことは、長い時間テマヒマかけて作った料理も、みんな揃って食べることはあんまりなく、それぞれが独りでささっと食べてしまいます。
カメルーンに来てそろそろ1年が経ちますが、まだまだ異文化体験中。
フランス語への誘い
フランス語はややこしい。名詞に男性名詞と女性名詞があったり、動詞が活用したり、発音が難しかったり。
特に発音は日本語とは仕組みが違うので一朝一夕には上達せず、聞き間違えられることもしばしば。
一つ覚えては一つ忘れての繰り返しで、なかなか上達している実感がない。
それでもフランス語自体を嫌いにはならない。
それはフランス語の美しさに魅了されたから。
フランス語の美しさには音と論理の二つにあると思っていて、僕は特にその論理の美しさに惹かれます。
Ce qui n'est pas clair n'est pas français(明晰ならざるものはフランス語にあらず)という言葉にあるとおり、とにかくフランス人は論理的に話します。3歳児でさえ、Parce que(なぜなら)と言いながらしゃべる。
フランス人と映画を観たとき、見終わった後には出口に立ち止まって議論がスタート。あのシーンはどうだとかこうだとか、それに対して他の人がそうじゃないああだこうだとか延々と続く。
みんなこんなにしゃべることがあることに感心。それぞれ自分なりの考えが話されているので面白く、ついつい聞き入ってしまう。
日本人同士だったら、簡単に感想を言い合うだけで、こんなに長く議論はしないはず。
日本人はお互いに共感し合うことに重きを置くが、フランス人は個人の考えを共有することに重きを置くらしい。
一体どうやったらみんながこんな風に論理的に話す方法を身につけて、議論好きになるんだろう?
フランス語を勉強してきてだんだんその理由が分かってきました。
フランスでは、論文も口頭発表も、序論・立論・結論の三つのパートに分けて文を構成します。
これは論文の構成としては一般的ですが、英語では序論の部分で論文全体のまとめを全て説明してしまうところ、フランス語では序論は問題提起を行い結論までいかないと主張がわからないという、フランス語独自の方法になっています。
このやり方は簡単な文章から難しい論文まで一貫していて、フランス人はこの方法を徹底して身につけます。一度身につければ一生涯、基本的にこの論理の枠組みの中で書いたり話したり。
フランスにはバカロレアという試験があって(簡単に言えば高校の卒業証明兼大学への入学資格)、この試験では文系も理系も哲学の問題が必須。
例を挙げれば、2018年の人文系で出された問題の一つがこれ。
-La culture nous rend-elle plus humain?
(文化は私たちをより人間的にするか?)
えっ、どうやって答えたらいい?笑
フランス人の高校生たちは4時間かけて記述式のこの問題に取り組みます。
すごいなあと感心することは、この問題が一つだけの解答を求めるものではなく、個人の考えを求めていること。
こうして学生時代から考える力を養う教育が施されていれば、自分の意見を明確に話すことができるのもわかる気がするし、みんなが多様な意見を持つことは当たり前という感覚が身につくはず。
物事を考える方法は徹底したルールに沿って身につけていくが、あとは個人が自由に考えて良い。
このフランス流のやり方が、フランス人の議論好き、またフランス文化の豊かさにつながっているのかなと思います。
ここまで褒めてきましたがその反面、論理で解決できないような問題(差別などに関するもの)まで言葉で処理しようとすることが問題を悪化させる一因ではないのかと個人的に感じることもあります。
また、フランス語には罵り言葉のような汚い言葉も多い。
いずれにしろ、言語を習得することは新しい考え方なども学ぶ事ができて楽しい。楽しいけど大変。笑
せっかくフランス語を使える環境にいるのに、インターネットを介して日本語に触れてばかりじゃもったいない。
ということで、フランス語の勉強しよう!
Là, tout n'est qu'ordre et beauté,
Luxe, calme et volupté.
L'Invitation au voyage, Charles Baudelaire
そこでは、全ては秩序と美、
豪奢、静寂と快楽。
旅への誘い、シャルル ボードレール
カメルーンのことば
カメルーンの公用語はフランス語と英語。それに加えて、それぞれの民族語があります。
北西州と南西州を除く8州がフランス語圏で、240以上の民族が暮らしていることから、日常では共通のことばとしてフランス語を使用する割合は高い。
15歳以上の識字率は71%(UNDP,2016)で、アフリカでは高いほう。
旧宗主国のことばであっても、ことばにはその国の人々の暮らしや文化や歴史が反映されていく。
カメルーンでもことばが育ち、独自の表現が生まれているので、今回はカメルーンのことばについて紹介します。
On est ensemble(オン ネ アンサンブル)
カメルーンで暮らしていると、このことばをよく耳にします。
誰かに会い、挨拶をして軽く会話をしてからの別れ際、On est ensemble と言って別れる。
Ensemble が「いっしょ」という意味なので、日本語で言えば「私たちはいっしょだよ」という感じのことば。
同じように英語圏の人たちは、We are together と言います。
このことばを聞くといつも清々しい気持ちになり、いいことばだと実感。
特に外国人である僕たちに言ってもらえると、現地の人たちに受け入れてもらっていることが感じられてとてもうれしい。
ここカメルーンでは、冒頭にも書いたとおり、多くの民族が共生しています。
加えて、フランス語圏と英語圏の言語の違いがあり、人々の信仰している宗教もキリスト教やイスラム教、伝統宗教などさまざま。
このように多種多様でありながら、人々は民族や宗教などの文化の違いに関係なく仲良く暮らしています。
カメルーンの人々が共生している姿を表す素敵なことば。
長い間続いた英語圏への政策の不遇が表面化し、現在は政府軍と分離独立派の暴力の応酬によって問題は混迷。
エデアにも英語圏を逃れてきた人々が数多くいます。
この問題が今後どう展開するのかは分かりませんが、こうしたときに問題をフランス語圏と英語圏の対立というように単純に図式化して、原因を人々の文化の違いに帰するのは危うい考えで、問題の本質は別の部分にあって、文化の違いは関係ないんだということを常に考えとして持っておかなければいけないと思います(この問題に限らず)。
言語や民族、宗教などの文化の違いがあっても人々はお互いに理解し尊重し合い、仲良く暮らしていける。
英語圏の平和と安定が回復することを切に願います。
Assia(アシィア)
これはフランス語にない単語で、土着のことばがカメルーン全体に普及したのだと思います。
病気や怪我をした人、何か辛いことや悲しいことがあった人に対して、カメルーン人は、Assia と言います。
病院で注射をされて泣いている子供をAssia と言いながらあやすお母さんもよく見ます。
このことばは、励ましの気持ちを込めて「我慢だよ」という意味で使われています。
「ごめんね」という意味もあって、たまにAssia と謝られることもありますが、「我慢してね」と諭されているようで我に返り、怒っていた自分が恥ずかしくなることもあります。
あきらめて我慢することを受け入れなければならないときに、励ましの気持ちを込めて伝える、Assia はそんなことば。ちょっと美化しすぎかな。笑
他にもいろいろカメルーンのことばがありますが、この二つのことばが、人々の暮らしから生まれ、カメルーンの人々を表現しているようで、僕は好きです!
活動まとめ(9か月経過)
カメルーンに来てから9か月が経ちました。
3月の半ばに驟雨が、部屋の中にまで泥水が入ってくるほど激しく降り、11月頃から続いていた長い大乾季に終わりを告げました。
乾季が過ぎても相変わらずエデアは暑いですが、カメルーンに来てから初めてのマンゴーシーズンが到来。自然の恵みを満喫中!
年始からの3か月は、大使館主催行事の日本祭があったり、カメルーン国内の旅行をしたり。
隊員同士で集まる機会が多かったので、一緒にお酒を飲み、くだらない話で盛り上がって、愉快な時間も過ごしました。
慣れない海外の環境で2年も過ごすのはストレスも溜まりやすいので、たまには息抜きをして心身の健康を上手くコントロールすることも大切。
というわけで、この3か月は活動に優先的に取り組めたわけではないですが、いろいろと新しい取り組みを始めたのでまとめてみます。
母子健康手帳
昨年11月の研修以後、母子健康手帳が研修に参加した各診療所や病院に行き渡り、ようやくお母さんたちの手元に届き始めました!
この3か月はそれぞれの病院を訪問して、母子手帳の使用状況のヒアリング。
お母さんたちからは、今まで知らなかった知識が身につく、イラスト付きでわかりやすいなどと好評。
同じく、医療従事者からも使いやすく、仕事が容易になったと好評。
一番の心配だった売上金の回収は、全く問題なく万事快調。みんな疑ってごめん!笑
保健事務所の母子手帳の在庫がなくなった際、首都からの追加在庫の供給がスムーズにいっていないので、そこは要改善。
5月に各医療機関の代表が集まる会議を利用して、半年後評価を実施する予定なので、そこで利点や問題点などを細かく確認します。
配属から約半年間、母子手帳をお母さんたちの手に届けることを目標にして活動に取り組み、やっとそれが実現しました。
病院で母子手帳を手に持つお母さんを見たときは、協力隊としてカメルーンに来られて本当に良かったと実感した瞬間でした!
保健地区全体への普及に向けてはまだまだこれからですが、この流れを継続できるように取り組んでいきます。
啓発活動
啓発活動は、お母さんたちに向けて栄養改善、公衆衛生やマラリア予防に関してなどを継続。
最近は、わかりやすく、面白く、生活に密接して関心を引けるような内容で伝えることを意識。
カメルーンではみんなガブガブジュースを飲むので、他国で活躍中の同期隊員のアイデアを拝借して(めるしーとみー!)、ペットボトルに含まれている砂糖の量を可視化して栄養改善の啓発活動を実施。
身近なテーマだと理解もしてもらいやすく、健康について考える良いきっかけになるのかなと思います。
これからも継続していくので、何かいいアイデアがある方は、ぜひぜひ教えてください!
家庭訪問
2月からは活動に協力してくれる診療所のスタッフと家庭訪問を開始。
その目的は二つ。
一つ目は、フィールド調査。健康に関することだけでなく、人々の暮らしを知ることで地域の課題を発見して、人々のニーズに応えられるようにする。
二つ目は、診療所と近所の人々との関係づくり。日本で近所に「かかりつけ医」という身近なお医者さんがいるように、カメルーンでもそうした仕組みが習慣となるようにしたい。
これは配属されてからすぐに実行したかったことですが、やっと協力者を見つけることができ、これから取り組んでいくという感じです。
実際に家庭訪問をしてみると、いろいろ発見が!
北部や英語圏を含めていろんなところから移住している人が多く、地域に馴染んでいなかったり、フランス語がわからない人がいたり。
水のアクセス、ゴミの処理など病気の原因となる様々な問題も。
診療所との関係で言えば、家のすぐ近くに診療所があってもその存在を知らず、わざわざバイクタクシーに乗って町の中心の大きな病院まで行く。
これは、患者側は交通費の負担増となり、医療側は中心部へのサービスの過剰な集中などの問題になります。
家庭訪問をすると、今まで身近に健康相談をする機会がない人が多く、よく感謝されます。
フィールド調査には地道な取り組みが必要で、発見や成果が出るまでに時間がかかりますが、毎回現場でしか得られない新鮮な発見があってとても楽しいです。
ここで得られたことを人々に還元できるように、いろいろ考えていきます!
バス
カメルーン国内の移動にはバスを利用します。
鉄道もありますが、1日1往復、発着時間が決まってない、時間がかかるなど不便なことが多いため、交通手段としてはあまり利用されていません。
このバス移動はちょっとした冒険。日本でのように寝ている間に目的地なんて具合にはいかず、移動中は何が起こるか分かりません。体力、度胸、根気に加えて、運も必要。
バス選び
カメルーンには、日本の高速バスくらいの大型バス、スクールバスくらいの中型バス、バンくらいの小型バスがあります。
大型バスはシート1席分の座席を確保して乗れます。バス乗り場で絶好の空いている座席を見つけて、浮かれてチケットを買いに行く。これは全然ダメ。なぜならカメルーンのバスは出発時刻が定まっておらず、満席になったら出発という仕組み。
乗客のまばらな大型バスに乗った場合、出発までの長〜い時間を待たなければなりません。
小型バスは?今にも出発しそうなバスを見つけて、近づいていきます。サービス係も「お前が乗ったらすぐ出るぜ」的なことを言い、ラッキーと思ってチケットを買う。しまった、と後悔。自分の骨盤よりも狭いスペースに押し込められました。
運転席の横には2人、後部は4〜5人が1列に詰め込まれます。
一番お気に入りの席は運転席の横。席にゆとりがあって、見晴らしもいい。後部の窓側じゃない席はハズレ。空気が薄く、身動きがとれません。
バスを選ぶ余裕があればいいですが、目的地によってはバス会社が限られていたり、選り好みすればそれだけ出発が遅れたりするので、贅沢を言わず、運を天に任せ、目の前のバスに乗るときも多々あり。
ただし、僕の任地は首都ヤウンデと大都市ドゥアラ間に位置していることもあって、VIPバスのある会社もあります。VIPバスとは、時刻表通りに運行し、車内にエアコン、トイレ、フリーWiーFiを完備、おまけにパンと飲み物のサービス付き。
運賃が普通のバスの2倍くらいかかるのと、朝に行かないと日中の便に乗れなかったりするので、最初の頃は利用していましたが、最近は普通のバスで冒険を楽しんでいます。
出発までの待ち時間は、車内の暑さに耐え、物売りが売りに来る物をぼんやり眺めます。
飲食物やポケットティッシュくらいは買う人がいるだろうなと思うけど、携帯電話、SIMカードやソーラーランプなどの電子機器、法律や科学の教科書みたいな本、サングラス、食器類や包丁など、見事に購買意欲をそそらない物も売りに来ます。
ついに車内がすし詰め状態になって準備完了。いよいよ出発!
道のり
ガタガタガタガタ、ガッタンガッタン。まず道がきちんと舗装されていません。
舗装されていない場所を避けたり、頻出するDéviation(迂回路)を通ったり、減速のために設置されたコンクリートの隆起(スピードハンプ)を越えたり。
体をいろんなところにぶつけ、車酔い。
道中には様々なイベントが待ち受けています。
まずはPéage(料金所)。通行料の支払いのために運転手がスピードを落としている間、バスの周囲に集まった物売りとの買い物タイム。飲み物から果物、バナナチップスやピーナッツなどを売っています。窓からお金と物を交換しますが、バスは停車しないので素早いやり取りが必要。
次にContrôle(検問所)。乗客全員が身分証を提示します。外国人である僕たちにとってこれがなかなか厄介です。いろいろと絡まれたあげく、最終的にはお金だったり、物だったりを要求される場合も。
僕自身は今までに面倒なことに巻き込まれたことはなく、海辺のリゾートから来たときに「お土産にココナッツ買ってきたか」と言われたくらい。ココナッツ欲しかったんだ。笑
賄賂を要求するというような大げさなことではなく、とりあえず何かくれって言ってみるカメルーンスタイル。
それでも、少しでも自分に不備があればどういう事態になるか分からない怖さはあるので、身分証の所持だったりの必須事項は細心の注意を払って守っています。
そして、トイレ休憩。乗車時間が長い場合にトイレ休憩がありますが、バスが停車する場所は見晴らしのいい原っぱ。みんな人目につかないところへ散らばって用を足します。
腹痛を起こさないかどうかがバス移動での一番の心配事。
さらに、乗客の乗り降りがあります。途中の町や村に行く人々を降ろし、新たな乗客を乗せる。商魂たくましい運転手はバスが再び満席になるまで出発しません。また、必ず誰か1人は運賃が高いと揉め始めます。
ほかにも、他のバスとの乗客の取り合いやバス乗り場にいる仲介業者とのやり取りなど全く退屈しません。
運が良ければ、バスの故障も体験できます。道々では路肩に止まって修理されている車がいくつも。これを他人事だと思っていると、自分の乗っているバスもタイヤがパンク。運転手自身が馴れた手つきでスペアタイヤに交換しました。
重度の故障であれば、乗客は新たなバスをヒッチハイク。
熱帯雨林が延々と続く景色を眺め、うたた寝し、ガッタンで体をぶつけて起き、押し込められて隣の人と密着した体のしびれに耐え、いよいよ目的地に到着!
何だかよくわからないけど、ちょっとした試練を乗り越えたような達成感。
アクシデント(予期せぬ出来事)
カメルーンで暮らしていると計画通りにいかないことが沢山あります。
何事も時間通りに進まず、何が起きるか分からず、アクシデント(予期せぬ出来事)が起って、いろいろと巻き込まれていく。
アクシデントにはラッキーなことも、アンラッキーなこともあります。
幸運なことで言えば、バスで隣に座っていた学生がAKB48の曲を聴いていて仲良くなったり、靴下を買いたいと思っていたときに靴下を持った物売りが現れたり。
計画した通りに物事を進められる社会は便利ですが、カメルーンのように何が起きるかわからない社会も面白い。
バス移動はエネルギーが要るし、いつも首尾よくいくとは限りませんが、それでも何かを期待させる魔力があり、何が起きてもネタになるので、安全管理には気をつけながら、この冒険を楽しんでいきたいです。
半年の振り返り
カメルーンに来てから早くも半年が過ぎました。
これで活動期間の4分の1を終えたことに。
今のところ、生活にも慣れ、活動も順調で毎日楽しく過ごしています。
この半年を少し振り返ってみます。
生活
最初の頃は面倒だった手洗いの洗濯が最近全然イヤじゃなくなり、むしろちょっと楽しいなくらいの感じで洗濯しています。
料理は全くしていませんが、任地で美味しいレストランを見つけたのでこのまましないでいいかな。。ほぼ毎晩、チキン、セネガルライス、プランテンのセットですが飽きずに美味しく食べています。
カメルーン着任時の隊員発行の機関紙インタビューで、カメルーンでやってみたいことに「カメルーン料理作り」と回答しましたが、嘘ですー。笑
現地の人々との交流は、最初の頃はいろいろ話しかけられてストレスを感じることもありましたが、最近は自然に受け入れられるようになりました。
Mon ami (友だち)、Mon frère (兄弟)、Mon fils (息子)、Mon tonton(おじちゃん)などいろんな人たちがいろんな呼び方で呼んできます。
現地の暮らしに慣れることは、モノゴトを円滑に進められる良い面がある一方で、大事なコトを取り逃がしたり、間違った認識に気づかなかったり。
カメルーンの生活には慣れてきても、文化や習慣などまだまだ知らないことばかり。
日常に埋没しないように、これからもよく見て、よく聞き、好奇心を絶やさないようにしていきたいです!
活動
11月の母子健康手帳の研修以後は、今後の活動計画について考えていました。
ここまでは要請内容に沿ったカタチで活動を進めてきましたが、残りの1年半は現地の人々が抱える問題を見つけ、その解決に向けた活動も考えていかなければなりません。
最初の半年のフィールド調査の結果から活動計画を練る予定でしたが、思ったように調査は進まず。
問題があってもいろんな原因が絡まり合っていたり、結局お金となったり。フィールド調査の難しさを実感。
新たな活動計画として、医療サービスの改善、住民に対するセミナー等の活動を追加し、地域医療全体の底上げを目指すことにしました。
具体的な内容については現地調査を継続していく中で考えていきたいです。
また、配属先の人々をどのように巻き込んでいくかも今後の課題です。今までは自分の活動を支えてもらっているような関係でしたが、これを協働の関係に持っていけたらと思っています。
今後の改善点ばかり書きましたが、ここまでは順調に活動しています。
自由に活動を進める環境が整い、職場の人たちに恵まれ、楽しく活動ができていることに本当に感謝。
変化
カメルーンと日本の生活を比べたら、もちろん日本の方が何不自由なく便利な生活ができます。カメルーンは娯楽も少なく、できることも限られます。
ただそうした環境の中でも、生活に工夫を凝らしたり、日常を彩ったりする力が彼らの生活を豊かにしています。
家族や友人を大切にしたり、時間をかけて料理を作ったり、髪型を変えてみたり、新しい服を仕立ててみたり、ダンスを踊ったり、教会に出かけたり。
カメルーンで暮らしていると、日本での日常で疎かにしていた大切なことに気づかされます。
この半年間でカメルーンの人々の暮らしから様々なことを教わりました。今後も活動に励み、日々の生活を楽しみ、人間らしく、たくさんのことを吸収していきたいです。
母子健康手帳研修
11月26日(月)に配属先で母子健康手帳研修を実施しました!
エデア保健地区では、母子の健康改善を目的として、保健省家族保健局の指導の下、母子手帳の普及を目指しています。
今回の研修は、その活動の第一段階として、医療従事者向けに母子手帳の役割や使用方法の説明を行うもの。
研修の参加者は、医療機関からの代表者が25名、保健事務所の職員が9名、保健省からの講師2名と、JICAボランティア2名の計38名。
研修の目的は次の四つ。
-母子手帳の意義や重要さを学ぶこと
-母子手帳の活用方法を学ぶこと
-母子手帳の記録方法を習得すること
-母子手帳の在庫管理方法を理解すること
8時半から受付開始。もちろんこの時間に人が来ないのは想定内。
開始予定の9時に3分の1くらい集まる。配属先長が怒ってみんなに電話。徐々に人が集まってくる。みんな思ったより早く集まって、研修は9時半過ぎに開始。30分遅れはカメルーン基準ではかなり上出来。笑
受付時に交通費を渡していたら、事務所の同僚に「なんでこんなに早くお金を渡しちゃうの」と言われる。「どうして?」と聞くと、「みんなお金もらったら帰っちゃうよ」。。それは困る。笑 研修終了後に渡すことに変更。
最初に配属先長が挨拶をして、その後、各自の自己紹介。
研修が始まり、最初のパートは、カメルーンが母子手帳を採用した背景についての説明。
2010年にカメルーンに初めて母子手帳が紹介され、一部のパイロット病院において使用。その後、2015年にカメルーンの首都ヤウンデで行われた第9回母子手帳の国際会議を契機に、保健省が母子健康手帳を母親と5歳までの子どものフォローアップツールとして国内全体に普及させたいという目的から、普及プロジェクトが本格的にスタート。
現在の母子手帳は第3版。特徴は、英語と仏語のバイリンガル仕様になっていることで、その他にもイラストを多用したり、国の保健政策に合わせた予防接種や検診の記入欄などが設けられたりしています。
続いてのパートは、母子手帳の母親のセクション。母子手帳を参照しながら、個人情報の記載方法、妊娠中の体調管理、危険なサインの見分け方、出産後の健康管理の方法など多岐にわたって検討。妊婦さんが水浴びをしているイラストでは、お腹が出て屈めない妊婦さんのことを考え、水の入ったバケツを台座の上に置くなど細部にこだわった工夫が施されています。
そして、子どものセクション。病院で新生児が危険な状態になったときどのように対処するのか、専門的な知識を交え、実践的な講義。また、母親のセクションと同じく、母子手帳を参照しながら、乳幼児の健康管理の方法や個人情報やワクチン接種の記載方法、危険なサインの見分け方はもちろん、身長や体重の計測方法まで細かく検討。
最後に母子手帳の価格や料金の回収方法について説明を行い、研修は閉会。
参加者みんなが非常に熱心に話に耳を傾けてくれて、とても良い雰囲気の中で研修を行うことができました。
講師2人のユーモアを交えた話しぶりも、みんなをリラックスさせ、飽きさせずに話に集中させてくれました。
1か月前から研修の準備を始めて、会場準備だったり、フランス語での書類作成だったり、慣れないことも多かったけど、楽しんで準備を進めることができました。
これも全て配属先長や同僚が準備の段階から協力して、手助けしてくれたおかげです。配属先長と同僚が「会場準備をしよう」と、休みの日にも関わらず研修開催前の土曜日に準備を手伝ってくれたことは本当に嬉しかった。職場の人たちには本当に恵まれています。
その後、在庫管理やお金の回収方法をきちんと確立してから母子手帳を配布したいと伝えたつもりが、研修の翌週には早速各医療機関に配布開始。
これからが大変だと思うけど、がんばっていこう。
母子健康手帳がきちんとお母さんたちの手元に届き、母子の健康改善に活かされて初めて活動を評価できると思うので、それが実現できるようにまだまだ精進していきたいです!
電気と水
カメルーンでの生活も4か月が過ぎました。
今回は電気と水について書きたいと思います。
カメルーンでは停電も断水も頻繁に起こります。
その時間は2、3時間の場合もあれば、数日続く場合もありさまざま。
電気
電気に関して言えば、停電はそんなに苦にはなりません。
電気が消えても日中なら日の光があります。
夜ならライトを使って最低限のことをし、キンドルで本を読み、あとは就寝。
日本のように忙しい社会ではなく、人々も停電に慣れているので、停電があっても社会活動に大きな問題は起こりません。
水
水の場合は、断水が数日続くと非常に困ります。
日常で水を使う場面は、手洗い、トイレ、シャワー、洗濯、炊事など。
水が不足して、これらの活動ができなくなると、身体的に不衛生で、精神的にもストレスが溜まります。
断水対策として大きなバケツに水を貯めていますが、それでも断水が数日も続けば空っぽに。
そういうときは、近くに水を汲みに行ったり、バイクタクシーにお金を払って水を汲んできてもらいます。
僕の場合、1回の水汲みで持ち運びできる水は20リットル。
10リットルの空のペットボトルを両手に持って水汲み。これを運ぶのはなかなか大変です。
水汲みと子ども
カメルーンでは水汲みは子どもの仕事。
学校後、井戸に水を汲みに行く子どもを見かけます。
水にも種類があって、生活用水と飲料水があり、エデアでは飲料水にアクセスできる場所はわずか。
飲料水を確保するために、家から1km以上もある道のりを歩く子どももいます。
村では、生活用水のアクセスでさえ1km以上ある道のりを歩く場合があります。
水の使用量
カメルーンでは1日にどれくらいの水を使うのでしょうか。
職場で聞いたところ、だいたい15〜30リットルという答えでした。
僕も断水しているときは節水モードで、洗濯や炊事をせず、飲料水を除いて20リットルくらいの水でやりくりします。
WHOが定めた、「1人あたり1日に最低限必要な水の量」は50リットル。
カメルーンでは多くの人々が最低限の水の量か、それ以下で生活していることが分かります。
日本について言えば、1人あたりの1日の水使用量はなんと200〜300リットル。
いかに多くの水を使用していることか!
日本で暮らしているときは、自分の使用している水の量はもちろん、毎日水を汲まなければ生活できない人々の暮らしなんて考えたこともありませんでした。
蛇口をひねると泥水が出てくるなんて。。
きれいな水にアクセスできない不衛生な環境では、毎年多くの子どもが下痢などの病気で亡くなっています。
こうした病気を防ぐためにも、お金をかけずに、手近でできる手洗いなど予防活動の奨励が大切。
カメルーンでは電気や水が当たり前に使える生活は送れません。
日本での生活のありがたみを感じると同時に、今までの自分の生活を省みる機会にもなります。
厳しい環境の中でたくましく生きるカメルーン人の姿から多くのことを学んでいます。
世界手洗いの日
10月15日は何の日でしょうか。
そうです、この日は世界手洗いの日です。
同僚と協働して小学校で手洗いの啓発活動を行ってきました!
世界手洗いの日とは
国際衛生年であった2008年に、ユニセフをはじめ、水と衛生問題に取り組む国際機関や大学、企業などによって、石けんを使った正しい手洗いを世界中で広めるために定められた日。
世界では5歳以下の子供が年間で約590万人命を落としています。
石けんを使った正しい手洗いは、この死亡原因に含まれている2つの病気—下痢性疾患と肺炎—を予防する最も効果的な予防法の1つで、またお金をかけずに実践できます。
石けんを使った正しい手洗いにより、100万人の子供の命を守れると言われています。
活動準備
手洗いの日の1週間前に、配属先の衛生担当の同僚がこの日に小学校でイベントを実施したいと話していて、僕にもなにか手伝わせてほしいとお願いしたことから活動の準備が始まりました。
同僚も今年の1月に赴任してきて、学校で行う啓発活動は今回が初めて。
まずは学校の責任者との打ち合わせから始まりました。
カメルーンの学校は同じ敷地の中にいくつも学校があります。
それぞれの学校の校長先生を訪問。活動の趣旨を説明して、活動を了承してもらいました。
今回は2つの場所にある計5校で活動を行うことに決定。
活動は二つのパートで行う予定。
最初は、説明のパート。どうして手を洗う必要があるのか、いつ洗わなければいけないのか、どのように洗わなければいけないのかを説明します。
次は、実践のパート。実際に水と石けんを用意して、子供たちに前半のパートで説明したことを実践してもらいます。
僕は手洗いのポスターを準備。
インターネットではちょうど良いデザインとサイズのポスターがなく、画才を発揮するチャンス。
気持ちはピカソ。太く変な方向に曲がった指はわざとです。これぞキュビズム。
完成したポスターを同僚に見せるとよくできてると褒めてもらいました。
ただし、ポスターに描いたじょうろは北部(イスラム圏)でしか使わないからと教えられました。そんな文化の違いがあるんだ。
活動当日
学校での打ち合わせがざっくりしたものだったので、当日はどんな感じになるか心配もありましたが、学校に着くと先生たちが子供たちを整列させて待っていてくれました。バケツと水も用意されてる。感動!
同僚がMes amis(友だちたち)と子供に呼びかけて説明を行っている間、僕はポスターを見せて回りました。
実践のパートでは子供たちの手洗いをサポート。
質問を出すと、答えがわかってもわからなくても、とりあえずみんな挙手。
正解するとブラボーと言ってみんなで手拍子をして褒め、間違えるとブラボーはあげないと宣告し子供がヘコみます。カメルーンスタイル。
子供たちがうるさいときには黙らせようとしても無理なので、一斉に同じ言葉を発せさせます。それでもダメなら、最終的に自身の手で自分の口を塞がせます。これもカメルーンスタイル。
最初のうちはおとなしく整列している子供たちも、だんだん押し合いへし合いでカオス状態になり、先生たちに怒られる場合もありましたが、予定通り5校全てで無事に活動を終了!
今回の活動を通して、手洗いのときの細かい点、たとえば手の洗う部位やきれいな水で洗わなければいけないことを子どもたちに伝えることができました。
今まで活動の対象はママたちだけでしたが、今回の活動で初めて子供たちを対象にして活動ができました。
今後の活動の幅を広げるきっかけになればうれしいです。